新聞から・・ちのはは・・・

もうすぐ しぬので こうこくのうらにかきます/
しぬと じごくにいくので かえってこれんので しぬまえにこうこくのうらにかきます/
えんぴつば なめなめ かいとるのでじがきたなのなるので ごめんです/

さきに じごくとかききましたが じごくにゆくことはあたりまえのことですけん/
すこしも しんぱいしておりませんが/
じごくにゆくごたるこつばっかりしてきたので じごくにゆくことは
あたりまえで/  じごくにゆくことはちっともえずなかけど じごくにゆくことしかできんもんが/ こげなことかいて よかかまようており こまっており まようて おります/

わたしはばちかぶりですけん だまってししんでゆくこつが いちばん よかごつやけど からだの/ なかから ぷつぷつ ゆうこえの
ぷつぷつわいてきとるから どげんしてよかか わからんよ になってしもうて/ かかんとあたまがずきずきするけん かくことにするけん ごめんして/ゆるしてください

一部抜粋 「血のたらちね」収録

大7回丸山豊記念現代詩賞受賞作です。
余命宣告受けられた詩人のかたの作品です
感動しました。